Illustrator 生成AI実習

職業訓練校

生成AIについて

受講日:2025年02月15日

illustratorの生成AIについて

  • 今後需要は爆上がり
  • プロンプトを制するものは、生成AIを制する!
  • 生成AIは、現時点では再現性が難しい同じ文章のプロンプトを打っても生成パターンが違う。1度消してしまうともう同じパターンを生成できないかもしれないので、良いと思ったものがあれば保存しておく。
  • 自分で作れるという前提がある上で生成AIを活用して、多くの企業への応募作品の作成を効率化する。時短テクニックを身に着ける。

Firefiyとは?

Adobeが開発した画像生成AI。Illustrator、Photoshop、Lightroomで使用可能。
※Lightroom:写真の編集管理に特化したソフト。

オリジナリティは△
例えばillustratorで「かわいい猫」と言語入力した場合、同じ入力をした人全てに同じ画像が表示される可能性がある。線やイラストを変えたり、命令を変えたり、一部分やレイアウトだけを参照したり、自分でオリジナリティを加えると良いかもしれない。

仕事での活用シーン(椋本先生例)
デザイン作成のため、写真素材の撮影や提供を依頼する際、Fireflyで依頼用の絵コンテの下地として活用

著作権・商標利用

著作権

使うサービスの利用規約によって異なる。就職活動においては問題ない事が多いが、不安であれば講師の先生に確認を取る。商用利用は特に規定を都度確認する。

今、商標利用が可能な素材も取り扱いにも注意する
今商標利用が可能な作品でも、未来で禁止になったり、利用料が発生するようになる場合もある。いつ禁止になるか分からないから、会社によっては、Adobe素材(Adobe Firefiy・Adobe Fonts等)が利用禁止の会社もある。納品済のデザインでも、素材を使っているものに将来的に利用料が発生する場合もあるので、自分を守るためにも気を付ける。

情報漏洩に注意
会社の機密情報を生成AIの素材としてアップロードすると、情報漏洩に抵触する場合があるので、会社の素材は都度利用可否の確認を取った方が無難。

Adobe Firefiyの機能

プロンプトによる画像生成
  • 01
    プロンプト入力

    検索バーに作成したい画像イメージの言語(プロンプト)を入力して「生成」をクリック。

  • 02
    構成参照(レイアウト参照)

    iPadで描いたものを「画像アップロード」する事で、画像上の文字やイラスト、レイアウトを参照して、図形のレイアウトを参照した上でデザインを作成できる。

  • 03
    スタイル参照

    「画像アップロード」した写真や画像と似たテイストのデザインを作成する事ができる。

illustratorを用いた生成AIの活用方法

illustratorで言語を入れると、パス・オブジェクトでできたイラストを作成できる。太さや色を変えるだけで、イラストにオリジナリティを加える事も可能。

生成AIツールの使い方

  • ウィンドウ>コンテキストタスクバーから表示可能。
  • 図形ツールを使い、適当な範囲でオブジェクトを作成。
  • コンテキストタスクバーに言語(プロンプト)を入力。

より良いプロンプトを作成するコツ

  • 自分のイメージをより具体的に言語化して入力する。
    具体的に記述:「猫→△」「三毛猫→〇」
    スタイルを指定:「水彩画風」「鉛筆画風」
    複数のキーワードを組み合わせる:「カラフルな花畑」
  • アップデートの情報をこまめにキャッチする。
    リリースされたばかりの機能なので、仕様変更がよくあるので、公式発表等を定期的に確認する。
思い通りのイラストが生成できない時

英単語で入力すると出てくる場合もある。キャラクター名で検索しても、著作権があるので出てくる事はない。

ベクターパターンの生成

受講日:2025年02月18日

1.テキストからベクター生成

  • 使い方
    ウィンドウ>生成パターン
プロンプト:赤い首輪をした可愛い黒猫の親子

このままだとデザインとして使うのは難しそうだけど、これをデザイン案として自分で線や色の調整を加えたり、要素を足したり減らしたりすれば、良い感じになりそう。尻尾と後ろ脚のフォルムとかすごくかわいいので、部分的にアイデアをもらったりするのにも使えそうかもしれない。

2.ベクターパターンの生成(生成AIパターン)

  • 使い方
    ウィンドウ>生成パターン
  • 編集方法
    パターンはパスで構成されていないので、直接線の太さや色を編集したりできないので、オリジナリティを加えたい時は、生成パターンをトレースして使う。
プロンプト:ジャングル

バナー制作とかで小物を書く時などの案出しに良さそう。

ベクターシェイプの塗りつぶしの生成

  • 特徴
    選択したオブジェクトに対して塗りつぶしを行う。(ロゴのアレンジ等に使用する事も可能。)
  • 使い方
    Ctrl+Aでフォントを全選択>書式>アウトラインを作成
    ※文字が塗と線を含んだオブジェクトになる。打ち直し不可の為注意。
    コンテキストバー>生成塗りつぶし
プロンプト:おいしそうなパン

楕円形を描きプロンプト入力しました。
自分で図形ツールやペンツールでアウトラインを描き、プロンプトで塗りを指示することができる。レイアウトに合わせた素材を調達するのに役立ちそう。

楕円形のパンといえば「アンパン」!!と思い、プロンプト入力して生成しましたが、謎の南国フルーツ的なものが生成されました。アンパンは日本食なので正しく表示するのが難しかったのかもしれません。それと1個前で作ったジャングルのパターン生成の履歴から、南国を引きずっている?笑

例)椋本先生がオブジェクト化したフォントを一部編集した作品
  • オブジェクト化したデータの一部を変更したい場合
    複合パスを解除して削除したり、シェイプ形成ツールで一部を削ったりできる
  • なぜ文字をアウトライン化するのか?
    アウトライン化してオブジェクトにしておかないと、データ入稿後、データの受取先に、デザイン作成時に使用したフォントがないと、データを正しいフォントで表示できなくなってしまう。

アートワークの再配色

  • 特徴
    既存のオブジェクトの色を、テキストで指定した色合いや雰囲気に自動で変更できる。
  • 使い方
    編集>カラーを編集>生成再配色

アートワークの再配色

プロンプト:南国の海

左のイラストを生成した後、アートワークの再配色で「サンセット」とプロンプト入力して、カラーリングを変更できました。自分が作成したイラストの配色パターンを検討したい時にも便利そうだなと思いました。

生成AIだけで作品を作成してみる

プロンプトの組み合わせを考えて、グループ化して再配色するなどして、生成AIだけで作品を作成してみる。どんどん作って、プロンプト入力のコツを掴む!

テーマ:南国リゾートな素材を作成してみる。

生成AIのプロンプト入力で作成したオブジェクトだけで、南国風のイラスト素材を作成してみました。再配色でサンセット風に色合いを調整しました。文字は苦手なのか、スペル間違って生成されたり、筆記体と打っても上手く文字として抜き出せる素材になっていなかったりしました。そこはやっぱりイラスト生成機能だから、文字を生成する用途とはマッチしないのでしょうか?

海の背景のイラストを実際の写真に置き換えて、南国旅行のツアーの素材的なものを作成してみました。生成した素材が結構写実的なので、写真との相性が良いように思います!!上手く使いこなせれば、小物系のイラストを自分で描いたり、フリー素材で親和性の高いものを自分で集めてきたりする時間を短縮できるかも…!

化石デザイナーにならないように注意する!

生成AIは機械に仕事が奪われそうな感じがして怖いけど、怖いからこそ仕組みをよく理解する事が大切だと感じた。拒絶するのではなく、味方につけて程よく利用しながら、上手に付き合っていきたいと思う。

今日の授業を受けての自主課題

  • Adobe Firefiyのアカウントを登録する。(2/15済)
  • Adobe Firefiy構成参照の機能を使ってみる。(2/15済)